体育研究所 2024年度 研究プロジェクト4「女性の健康とスポーツに関する研究」研究業績
【岡本美和子】助産所における業務継続計画(Business Continuity Plan)策定と災害対応に関する研究
- 著 者
- 佐山 理絵, 安達 久美子, 岡本 美和子, 島田 真理恵
- 掲載雑誌
- 日本助産学会誌, 38(1): 155-163
概要
本研究は助産所のBCP策定推進に向けた課題について検討するため,助産所のBCP策定状況や平常時の準備を含む災害対応についての実態について明らかにすることを目的としました。調査の結果、BCPについて知らないとした助産所が多く,災害発生に備えた準備は行われている部分もあるものの,体系的で十分な実施・対応には至っていないことが明らかになりました。
【岡本美和子】新型コロナウイルス感染拡大長期化による運動遊びを含む幼児の生活と心身への影響
- 著 者
- 河田 聖良, 岡本 美和子
- 掲載雑誌
- 子どものからだ研究, 1: 13-23
概要
新型コロナウイルス感染拡大の長期化による運動遊びを含む幼児の生活状況と心身への影響について未就学児を対象に調査を行いました。その結果1時間以上体を動かして遊んでいた幼児は,泣くことが増えていました。運動遊びの時間と公園遊びの減少はみられましたが、各家庭では外での少人数遊びや屋内でも体を使って遊べる環境を設定しようとしていたことがわかりました。
【須永(坂巻)美歌子】Incidence of Sports Injuries Across Menstrual Phases in Eumenorrheic and Abnormal Cycles in Japanese Female Athletes: A Prospective Cohort Study
- 著 者
- Miwako Suzuki-Yamanaka, Satoko Hashiba, Ryosuke Takahashi, Mikako Sakamaki-Sunaga, Hiroki Iizawa, Naotaka Mamizuka
- 掲載雑誌
- Med Sci Sports Exerc.(Online ahead of print.)
概要
本研究は女性アスリート316名を対象に、月経周期と傷害発生率の関連を前向きコホート研究によって検討しました。正常月経群においては、排卵期の傷害発生率が最も高く(5.14件/1,000 athlete-days)、卵胞期および黄体期と比較して有意にリスクが高い結果となりました。一方、無月経/希発月経群における傷害発生率は正常月経群と比較して有意に低値を示しました。以上のことから、ホルモン変動が傷害リスクを高める可能性が示唆されました。