お知らせ 2025.04.01 新年度挨拶
2025年度も引き続き中里が所長を務めることになりました。よろしくお願いいたします。
私は2014年から所長を拝命しておりまして早いもので10年が経過しました。昨年度の挨拶においてこの10年間本学の原著論文発表・科研費獲得は飛躍的に増加してきたことと体育研究所がそれに対して果たした役割について述べさせていただきました。
石井隆憲学長は2025年度冒頭における大学集会にて日体大の研究力を世に発信することを強く期待する旨述べておられました。本学の研究力を原著論文や科研費獲得で示すのはもちろん重要ですが、日体大ならではの研究力を示す有効な方法のひとつは研究成果が社会実装されていることを示すことであろうと思います。
本体育研究所から派生したNittaidai Athlete Support System(NASS)は今や日体大におけるアスリートの科学サポートにおいて欠かすべからざる存在になっており、パリオリンピック出場選手はじめ多くのアスリートからNASSサポートが大変有益であったとのコメントをいただくに至っています。このことは原著論文発表・科研費獲得にとどまらず、本学の高い研究力が競技力という実践の場に活かされた好例であろうと思います。体育研究所にて研究活動を行っている先生の中にはNASSで活動をされている方もいらっしゃいます。このことは研究と科学サポートが切れ目なくつながっていることを示していると思います。
競技スポーツ以外にも本学研究を社会実装している例があります。本学体育研究所が主催し学園祭で実施している地域住民を対象とした体力測定は、毎年500名を超える参加者を集め本学キャンパス周辺の方の健康づくりに一役買っています。また体力測定で得られたデータは公開講座、原著論文発表など広く社会貢献に役立てられています。
原著論文発表や外部資金獲得はもちろんのこと、体育研究所では本学ならではといえる社会実装を意識しながら研究活動を引き続き進めてまいります。さらに研究と社会実装の好循環を進めることで、日体大の研究力を世に広く伝えることを目指したいと思います。
本年度も体育研究所の活動に引き続きご理解を賜るとともに、ご指導ご鞭撻のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
2025年4月
体育研究所 所長 中里浩一