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北島 康介 選手 過去インタビュー

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2008年 北京オリンピック

現役学生の頑張りは刺激になる。

このような報告会の場で皆さんの前に立てることは光栄です。またお世話になった先生方に挨拶が出来たことを嬉しく思います。皆さんからの応援の力があって、2大会連続で自分が描くような結果を出せたと思います。多くのメダリストを輩出した日体大の一員であることを誇りに思います。また後輩となる現役の学生たちが頑張っている姿をみるとこちらも刺激になります。水泳で学んだことを今後の人生の成長に生かしていきたいと思います。

成績

  • 男子100m平泳ぎ金メダル
  • 男子200m平泳ぎ金メダル
  • 男子4×100mメドレーリレー銅メダル
学報NITTAIDAI 第19号 収録

2004年 アテネオリンピック

個人2冠、日本競泳史上初の金字塔。

小さい頃から五輪に憧れていた北島選手は、目標を4年後のアテネにおいて日体大に入学してきた。1年の時から世界の頂点を狙うべく、毎年高い目標を設定し、1年毎に進化し続けるその姿を私たちの前に示してきた。そして、「金メダルが目標」と公言した今回のアテネでも、見事に100m・200m平泳ぎで2冠を達成してみせた。

最初の100m。前半は北島選手の世界記録を更新した「最強の敵」ハンセン選手(米国)がトップ。北島選手は0秒04差の3番手で折り返し、ターン後のひとかきで頭一つ抜け出した。

「ターンして浮き上がった時、自分がちょっと前に出ているかな、と思いました。でも、無心になって泳ぎました」。後半の強さでは定評のある北島選手は、0秒17差で逃げ切り、ゴールした。
戦前は体調面が不安視されていたが、本番、世界一といわれる技術と超人的な集中力で、それをはね返した。

続く、200mでは、スタートで頭一つ前へ出ると、大きく伸びる泳ぎで終始リードを保ち、2位以下に体一つの差をつけてゴール。五輪新記録で、世界最強の実力を証明してみせた。個人2冠は日本競泳史上初の快挙である。

「僕の中でこの五輪は一番の舞台だと思ってやってきました。1年1年やってきた積み重ねが今回の結果だと思ってます。
実現できてほっとしてます」。夢を夢に終わらせず、世界に挑んだ北島選手の4年間が凝縮されていた。

(10月4日横浜・健志台キャンパスにて)

学報NITTAIDAI 第9号 収録

2003年 アテネオリンピックを見据えて

本年7月にスペイン・バルセロナで開催された第10回世界水泳選手権において、北島康介君(体育学部3年)は100mおよび200m平泳ぎの2種目で世界新記録をマークし2冠を達成した。2種目で世界新記録を出した選手は、70年代に活躍したヘンケン(米国)以来であり、日本選手として大会史上初めての金メダルである。
日本中を湧かせたあの興奮から2ヶ月半、10月10日長谷川正明学長と北島康介君の対談が行われた。

バルセロナ世界大会を振り返って

学長 ?世界大会での世界新記録の樹立と初優勝、おめでとう。すばらしいレースに感動しました。あの大会にはどういうも目標をもって臨んだのですか。

北島 ? 昨年のアジア大会からこの世界選手権に一番重点を置いてトレーニングしてきたのですが、五輪と違い、金メダルを取りにいくだけではつまらないということで、自分の記録更新と金メダルを取ることの2つを目標に置いていました。それが世界新で両方達成でき、すごく満足しています。

学長 ?アジア大会では唯一人のMVPに選ばれ、暮れにお祝いの会をやったのを思い出すが、あの時は100mは世界記録を出せず、200メートルで2分10秒を切る10年ぶりの世界新記録を出したんですよね。

北島 ? やはり、アジア大会で世界記録を出せたことが一番大きな自信になりましたね。それがなかったら、本当に自信を持って世界の選手と闘うことは難しかったろう、と思います。

学長 ?NHKで君を特集している番組を見たけど、新記録を樹立するために、平井コーチを中心に専門領域の違う人たちが知恵と情熱を結集して君を支えたらしいですね。

北島 ? そうですね、記録の科学的解析や栄養・体調維持などについて、周りのスタッフが昨年以上に白分のことをよく見てアドバイスしてくれたのが、今回結果を残せた一番の要因だと思います。

アテネ五輪に向けて

学長 ?今度はチャレンジャーから頂点に立ったわけですが、何か変わりましたか?

北島 ? “これからは追われる立場だ”と言われますが、頂点に立ったという意識はないです。やはり、来年のアテネ五輪での金メダル獲得が一番大きな目標ですし、僕の中ではまだまだ記録面でチャレンジしたい部分が多いので、追われるということを意識せず、あくまでも白分の力を出し切るつもりでやっていきたい、と思っています。

学長 ?世界大会の後、暫く休養してましたが、来年に向けての始動と調整法は?

北島 ? 9月から練習に入りました。アテネ五輪の開幕日・8月14日を照準に調整を組んでますが、今年が一番大事な年なのでトレーニングを充分することに重点を置き、海外でのトレーニングでスタミナアップと筋力アップを図るつもりです。

学長 ?そうしたトレーニングや試合と学業とを両立させていくのは、本当に大変だと思うが、どうですか?

北島 ? 海外で水泳に没頭している時は、水泳しか見えていないのですが、普段日本で練習している時は、やはり学業のことを考えてしまいます。本当に両立できているのか、白分でも不安な部分はあります。

学長 ?君の場合は、一般学生にはない国民的な期待や課題を背負ってやっているので大変だと思う。そうしたことから、トップアスリートが海外試合と学業が両立できるよう、大学でも総力を上げてバックアップしています。ぜひ頑張って、卒業して下さい。そして将来は、水泳界、できれば日体大を背負って立つ人材の一人になってくれることを期待しています。

(赤坂プリンスホテル「紅葉の間」にて談)

学報NITTAIDAI 第7号 収録

2001年 シドニーオリンピック

シドニー五輪の男子100m平泳ぎで、惜しくもメダルを逃したものの、高校生で世界の強豪に伍して4位入賞を果たした北島康介。それから1年、「世界水泳選手権で絶対メダルを取る」と公言した北島君は、福岡で見事、悲願の銅メダルを手にした。インカレでも活躍した北島君に、学生生活を含めいろいろ聞いた。

?水泳を始めた時期とオリンピックを意識し始めたのはいつ頃からですか?

北島 ? 家から近い東京スイミングセンター(TSC)の初心者幼児クラスに入り、5歳から始めました。オリンピックを意識したのは9歳のとき、少し上の岩崎恭子さんが優勝したバルセロナ大会からです。特に、男子平泳ぎで4位に入賞した高校生の林亨さんに憧れ、目標にしてきました。

?日体大に進学した理由と、自分が日体大生であることを意識する時はどんな時か教えて下さい

北島 ? 目標を4年後のアテネ大会においていたので、五輪で頑張れるよう、大学のバックアップがあり、水泳に集中できる環境、ということから入学しました。  普段は、TSCの仲間との付き合いが多いんですが、インカレでは敵になります。インカレに大学名で出場し、水泳部の仲間と一緒に闘った時には、日体大生であることを強く感じました。

?世界水泳選手権を振り返っての感想と今後の課題を聞かせて下さい。

北島 ? 今年はメダルを取ることを目標に頑張ってきたので、それが達成でき、とても自信になりました。 しかし、200mでメダルが取れたのは100mが4位だったからで、僕にとっては、100mの4位の方が価値があると思っています。  課題は、体力面で外人選手に比べてまだ劣っているので強化を図ることと、技術的には完成に向かってますが、まだフォームに改良の余地があることです。記録を伸ばす上で必要なことは絶対妥協せずに追求していきたい、と思っています。

?大学の授業はどうですか? また、オフの時の気分転換はどうしてますか?

北島 ? 講義はすごく自分のためになりますが、実技は余り好きではないですね。高校2年の冬に、友達と腕相撲をしていて肉離れ。そして五輪後の10月には、サッカーの授業中に右足首を骨折して練習ができなかったので、ケガが怖いんです。  
オフは泳ぎを考えず、友達と遊んだり、買い物に行ったりして、気分転換を図ります。また、映画が好きなので、暇があれば映画館に行ってます。最近は、「Al」や「千と千尋の神隠し」など話題作を観ました。

?今後の目標なり夢を聞かせて下さい。

北島 ? 来年開催される、パンパシフィックやアジア大会や世界短水路選手権で優勝を狙うことはもちろんですが、100mは1分を切ること、200mは世界記録を出すことを目標にしています。アテネまではまだ時間があるので、失敗を恐れず、さまざまな調整練習に意欲的にチャレンジしながら、世界の頂点を狙える地力をつけていきたいです。

学報NITTAIDAI 第3号 収録
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