白井 健三 選手インタビュー

Q 出場が決まったときの心境は

白井 　 世界選手権にも3回出ていて周囲からも普段通りにやれば大丈夫だろうと言われていたので、嬉しい部分はありましたが予想通りというのが正直なところです。
4月の全日本（個人選手権）では2位に入れましたが、点数的には例年の4・5位の点数だったので、それも運の一つかなと思いました。
点数や結果もそうですがそれよりも、理想とする演技に近いものができたことの方がうれしかったです。

Q 内村、山室選手の印象はどうですか

白井 　 (内村)航平さんは毎年のようにお世話になっているので、演技での細かい変化に気づいてくれて修正方法とかを教えてくれます。そのため毎日一緒にいるかのような存在です。体操だけでなく私生活でもどうすれば日本を引っ張る選手になれるのか、大会前をどう過ごすかなどたくさんのことを教えてくれています。
(山室)光史さんに関しては少し上から目線に思われてしまうかもしれないんですけど、この2年代表に入ってなくて悔しい思いをして来ているのが代表選考の3大会の演技を通して伝ってきました。そのため一緒に戦っていく仲間としてすごく信頼できる先輩です。

Q 団体のメンバーがロンドンから変わっているのが自分だけしかいないことについて

白井 　 自分の中では世界選手権は3回出ているし、他のメンバーの方々とは一緒にやってきているので大きな変化はないかなと思います。「自分だけが五輪初めてだから」と奮い立たせ過ぎちゃうところもあると思うので、そこで自分をいかに抑えていけるかが大切かなと思います。世界選手権と感覚を変えずに挑めるかが必要かなと。

Q 大学での生活はどうですか

白井 　 今年に入って後輩も入ってきて今までは教わっていただけだったのが、やるだけでなく伝えていかなきゃいけない部分は最初大変でした。授業は合宿等で出られない日もあるけれど出られるときは必ず授業に出ています。2年の前学期は計測などの演習の授業が多く、レポートに毎日夜中まで追われています。

Q 寮生活はどうですか

白井 　 1～4年生まで各一人ずつの4人部屋です。適度な上下関係を築けています。気を遣うこともなく居心地良く過ごしています。

Q 開幕まで残り少なくなってきました。これから気をつけていきたい事はありますか

白井 　 3月終わりの代表選考会から演技構成なども変えずに来ているので、ここでじたばたしても完成度は上がらないと思っています。どれだけ自分の欲を抑えて空回りしないようにしていけるかだと思います。『五輪だから』と無理をしないようにしていきたいです。また、現地に入ってからも何をしに来たのか考えて集中して演技してこられたらいいなと思います。

Q リオ五輪での目標を聞かせて下さい

白井 　 かねてから（団体メンバーの）皆さんが口をそろえて言っているように団体での金メダル。普段の練習から団体優勝のためにどのような練習が必要か考えてやっています。種目別に関してはそのあとについてきたらいいなぐらいで考えています。