佐藤 希望選手─ フェンシング

出場競技：

フェンシング　エペ女子個人

父の指導のもと中学まで剣道に打ち込んだが、武生商高1年でフェンシングに転向。培ってきた対人感覚を生かして技術に磨きをかけると、3年時のインターハイで優勝し、世界ジュニア選手権にも3度出場した。

日体大で現在のエペを専門にし、2007年には全日本選手権で初優勝。2009年に大垣共立銀行フェンシング部に入部し、同年のW杯キューバ大会、ユニバーシアードで銅メダルを獲得した。ゴルバチュク・オレクサンドルコーチを師事し、従来はなかった剣さばきとフットワークを授かる。走り込みと筋力アップによって、フィジカルも強くなった。トレーニングの成果が実り、2010年の広州アジア大会では日本の団体金メダルに貢献。さらに個人でも銀メダルを獲得し、出身地である越前市の市民栄誉賞に輝いた。

2012年のロンドン五輪では初戦の2回戦で敗退し、ベスト16入りを逃す。翌2013年に結婚、出産を経て2014年に復帰。ブランクを感じさせることなく2014年、2015年の全日本選手権において2年連続で優勝する。この１年でアフリカや南米、欧州と10回以上遠征に出たといい、「復帰後の方が成績がいい。出産して弱くなったと言われたくないからかな」。世界ランキングは自己最高を更新。ロンドンの時よりも早く五輪出場を決めた。