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バンクーバー冬季パラリンピック 出場決定選手情報

バンクーバーは自分にとって勝負の大会。気合いが入っています。

小池岳太(こいけ がくた)■体育学部体育学科2006年卒業 ■スキーアルペン バンクーバーパラリンピック代表

小池 岳太

日体大OBでパラリンピックのアルペンスキーに出場する小池岳太選手(セントラルスポーツ)。
2回目となる今回は、トリノの時の経験を生かすべく、本番に向けて気持ちを高ぶらせた。

小池 岳太

「前回のトリノ大会は、日体大の4年生の時でした。無我夢中で競技打ち込んでいたら、いつのまにか出場できてしまったという感覚で、気がついたらオリンピックでした。そのあと4年間、バンクーバーで勝つためという強い意識で日々練習を重ねてきました。バンクーバーは自分の中でも勝負の大会と思っています。気合いが入っています。」

どんなパラリンピックにしたいですか?

「現在、ワールドカップでは最高順位が9位ですが、高速系の種目ではまだチャンスがあると思います。自分の力、可能性を信じて臨みたいと思います。前大会は、競技を始めて2年での出場となり、結果としても19位で、全く通用しませんでした。この4年間は、毎日パラリンピックのために練習を積んできましたので、重みが違います。ベストを尽くし、最高のパフォーマンスでメダルを狙いたいです。」

カナダやウィスラースキー場の印象は?

「ウィスラーは、とても大きなスキー場です。私たちはオリンピック女子のダウンヒルのコースを使いますが、雪質もハードパックされたコースで、日本にはなかなかないうねりがあったりするので、見応えもやりがいもあるコースだと思います。また、海外ではよくお腹をこわしたりするんですが、カナダではその心配もなさそうです。食事がとても美味しくて、魚介類も新鮮なものが安心して食べられます。」

小池 岳太

日本チームの雰囲気はいかがですか?

「世界的な経済不況やパラリンピックはマイナーな競技ということもあって、代表選手全員が全額自己負担で参加している状況です。そんな中で、選手にできることは成績を出すことしかありませんので、それぞれの選手がお互いを刺激し合って一丸となっています。いい雰囲気だと思います。」

アーチェリーの山本先生(本学准教授)は、オリンピックには必ず自分の枕を持って行くそうです。小池選手もオリンピックに行くときに必ず持って行く物はありますか?

「社会人になってから歴史小説が好きになり、戦国武将ものなど、いろいろと楽しく読んでいます。もちろん今回のオリンピックにも本を持参して、空き時間に読もうと思っています。」

最後に日体大生にひと言お願いします。

「パラリンピックはオリンピックと比べると母体数が少なく比較になりませんが、トップ選手たちは健常者の選手にもひけをとらないレベルだと思います。また、障害者のスポーツはそれぞれの障害を乗り越えて自分の限界に挑戦するという姿が、やはり見どころだと思いますから、ぜひそういう目で見てください。また競技としても面白いと思います。ぜひ注目してください。」

(平成22年1月30日 取材)

小池 岳太

PROFILE

小池 岳太 (こいけ がくた)
1982年長野県生まれ。
サッカー部で活躍していた大学1年次に交通事故で受傷(左腕機能障害)。大学の「障害者スポーツ」の授業を担当している野村一路准教授の勧めで「スキーで世界を目指す」ことを決意。2大会連続出場。 

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