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北京オリンピック 出場決定選手情報

世界のトップに立つ! 名門・日体大の系譜を金メダルで継ぐ

沖口 誠 (おきぐち・まこと) ■2008年体育学科卒業 ■体操競技男子 北京五輪代表

沖口 誠

9月、ドイツのシュツットゥガルトで行われる体操世界選手権、日本は78年ストラスブール大会以来15大会ぶりの団体金メダルを目指す。その代表メンバー(7名)に選出されたのが沖口さんである。
来年の北京オリンピックも視野に入れる本学体操競技部のエースに、頂点を目指す意気込みを聞いた。
※インタビュー取材は2007年8月2日に行ったものです。

沖口 誠

― いよいよ世界選手権が間近に迫りましたが。 ―

沖口)様々な大会が続く中で、今年もっとも大事な大会ですから、まずは他のメンバーの足を引っ張ることなく終わる事が出来ればいいと思っています。今回の日本チームの中では自分が一番若いのですが、あまり萎縮することなく競技に集中したいです。

― 世界選手権の次には周囲からオリンピック出場の期待が高まりますが ―

沖口)自分でもオリンピックは夢の舞台ですし、是非出場したいです。来年の5月ぐらいまで選考会が続くので、今はひとつひとつの大会を高いレベルでクリアしていくことだけを考えています。その結果でオリンピック出場が果たせれば良いと思います。

― もちろんオリンピックでは…? ―

沖口)そうですね、メダルを狙っていきたいです。体操を始めたばかりの頃は、とても想像がつかないような状況ですが、今の自分にとっては、今後の努力次第ではそんな大きなことが出来るような気がしています。

― 沖口さんが体操競技を始めたのはいつ頃だったのでしょう ―

沖口)小学校3年生の時です。自宅の近くに体操クラブがあって、親の勧めもあり面白そうなので、入会しました。あの頃は遊びの延長でしたが、とにかく楽しい体操に触れることが出来たのが、その後も競技を続けていく理由になったと思います。競技として成績が上がってきたのは、高校に進学した頃だったでしょうか。

― 大学進学の際に日体大を選んだ理由は? ―

沖口)高校時代の恩師からの勧めですね。また、高校時代の先輩も日体大の体操競技部にいましたし、施設面や環境面を考えても、自分の実力を伸ばすのに最適だと思いました。入学後に感じたのですが、OBを含め日本トップクラスの選手たちの技術が間近に見られる環境はそうありませんから、日体大に進学してなければ今の僕はなかったのでないでしょうか。

沖口 誠

― 試合の際に沖口さん自身がもっとも大切にしていることは何でしょう ―

沖口)試合前になると、自分の技術に不安を覚えることが少なくありません。自身を持って競技会に臨んだときと、そうでないときの差がまだあるように思います。しっかり練習を積むことで、自分の心の中の不安を少しでもかき消せるようにしたいですね。得意種目である床や跳馬に中心にもっと点数が出せるよう、日々前進あるのみです。

― 海外の選手と試合をする際に、特に感じることがあるそうですが ―

沖口)やはり、筋力や体のバネの部分で日本人とは先天的に違うものを持っているような気がします。もちろん、日本人にしかない特性もあるので、試合などではそれを押し出せればいいのですが、世界のトップに立つために埋めなくてはいけない部分があることは常に感じています。

― 最後に今後、日体大を目指す後輩たちにメッセージをお願いします ―

沖口)日体大独特のカリキュラムや行事などは、部活の枠を離れて、とても楽しく、かつ自分を鍛えられる時間だと思います。また日体大は他大学に比べて精神面で自分を磨くことが出来る場所ではないでしょうか。多くの後輩たちにも、この環境にチャレンジしてもらいたいですね。

沖口 誠

PROFILE

沖口 誠 (おきぐち・まこと)
1985年・大阪府生まれ
身長/161㎝ 体重56kg
岡山県・私立関西高校出身。
主な戦績:05年全日本:ゆか1位、跳馬1位、06年全日本:跳馬1位、同年環太平洋選手権:団体1位、07年NHK杯:個人7位、同年ウクライナ国際:団体4位、個人3位、ゆか1位、跳馬2位、同年上海国際:跳馬3位。
海外遠征や国内の大会などに追われ、オフがなかなか取れない中でのリラックス方法は「寮の部屋でボーっとすること」。好きな食べ物は刺し身、海外遠征でもう一度行きたい場所はハワイ。

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