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事業成果報告リーフレット

『こころとからだの変化を知る 女性はもっと強くなれる!月経周期とコンディション』

こころとからだの変化を知る 女性はもっと強くなれる!月経周期とコンディション

月経周期の解説や、月経周期によるコンディション変化のタイプ診断とアドバイス、Q&Aなどを掲載したリーフレットです。
女性アスリートのコンディションを見つめ直すきっかけとしてご活用ください。

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事業成果報告事業成果報告

平成25年度

月経周期がパフォーマンスおよび血中ストレスマーカーに与える影響

背景・目的

月経周期による女性ホルモン濃度の変動が心身のコンディションに変化をもたらし、パフォーマンスに影響を及ぼすことが報告されている。そこで、本研究では月経周期の各フェーズ(月経期、卵胞期、黄体期)における運動刺激に対する血中ストレスマーカーの変動を観察し、月経周期に伴う心身のコンディションの変化の要因を検討することを目的とした。

方法

対象は関東大学リーグ1部に所属する女子バレーボールチームの選手24名であった。パフォーマンステストとして、セブンミニッツテスト、スパイクジャンプ、握力の測定を行った。セブンミニッツテストの実施前後に採血を行い、性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン)濃度および血中ストレスマーカーの分析を行った。さらに、心理面との相互関係を検討するためにアンケート調査(SCI:スポーツ自信、MDQ:月経随伴症状質問紙)を実施した。これらの測定は、毎週1回実施し、性ホルモン濃度の値から各フェーズを判定した。

得られた成果

月経周期のフェーズによって酸化ストレスマーカー(酸化LDL、SOD活性)、代謝系疲労マーカー(血中カルニチン濃度)に差が生じ、黄体期の疲労感、運動パフォーマンスの低下との関連性が示唆された。さらに、心理的な指標とも相互関係が認められたことから、黄体期のコンディション変化の要因として酸化ストレス、抗酸化能やエネルギー基質利用の変化が影響している可能性が考えられた。

今後の課題

月経周期との関係性が認められたマーカーに着目し、コンディションの改善方法について詳しく検討する必要性がある。

月経周期による生理的・心理的コンディションに与える影響
~特に、睡眠、栄養の観点から~

背景・目的

月経周期を考慮したコンディショニング法を開発するために、月経周期による生理的、心理的コンディションに与える影響について検討を行った。特に本調査では「栄養」と「休養」に着目し、月経周期と食事摂取量および睡眠感、ストレスホルモンとの関連を検討することを目的とした。

方法

正常な月経周期を有する陸上競技部所属の女子選手6名を対象に調査を行った。各調査日の起床時、昼食前の空腹時、睡眠時および調査翌日の起床時に毎回、同一の調査を連続する5週間行った。調査項目は、①女性ホルモン、ストレス関連ホルモン等の唾液成分測定②体組成③唾液アミラーゼ活性④食物摂取頻度調査(栄養素等摂取量の推定)⑤食欲・味覚食品に関する調査⑥睡眠時の心拍数、自律神経バランス⑦主観的睡眠調査とした。

得られた成果

黄体期に食欲が増加する傾向がみられ、たんぱく質エネルギー比率(エネルギー摂取量に占めるタンパク質の比率)が黄体期に増加した。睡眠時間は月経周期による差は認められなかったが,主観的睡眠感における夢みが黄体期に低下した。ストレス関連ホルモンは個人差があり、黄体期にストレス指標が上昇する者や変動がない者がみられ、自律神経バランスの傾向とは一致しなかった。

今後の課題

月経周期と食事摂取内容の変化との関連についてさらに検討する必要がある。また、月経周期によるストレス関連ホルモンの変動については個人差があり、睡眠時以外の自律神経バランスについても継続して検討し、月経周期との関連性を観察する必要があると考えられた。

月経周期による心理的運動パフォーマンスの変動に関する基礎的検討

背景・目的

スポーツ自信理論(SPORT-CONFIDENCE THEORY)は、Banduraの社会的認知理論(1986)を運動競技のパフォーマンスに適用した理論である。特に、性格特性や慢性的な状態ではない「今」感じる運動・スポーツスキル遂行に対する自信の程度であるスポーツ自信は、競技成績に直結する競技能力の概念の1つであり、実際のパフォーマンスの重要な予測因子とされる。そこで「スポーツ自信」を主なアウトカムパラメータとし、スポーツ自信と月経周期の関係、月経随伴症状のタイプによるスポーツ自信への影響を検討することを目的とした。

方法

女子大学生アスリート60名(A大学24名、B大学30名、C大学6名)のうち、正常月経を有する51名を対象とした。質問紙は、フェイスシート(競技レベル、月経の状況、生活習慣、経血・コンディション管理状況[自由記述]等)、スポーツ自信尺度(Sport-Confidence Inventory:SCI)15項目、月経関連症状に関する調査票フォームT(The Menstrual Distress Questionnaire :MDQ Form-T) 47項目、POMS(短縮版)30項目を用いた。

得られた成果

MDQ各尺度得点、POMS尺度得点の測定データについてクラスター分析を行った結果、解釈可能な3グループが検出された。
グループ1:月経随伴症状が総じて少なく、POMSのネガティブスコアは低め。
グループ2:月経随伴症状が常にあり、POMSのネガティブスコアが高め。
グループ3:グループ1、2以外。月経期に月経随伴症状が総じて高くなる。
心理的運動パフォーマンス指標としたスポーツ自信は3つのグループによって異なり、月経周期の影響として、黄体期よりも月経期にスポーツ自信が低下するタイプ(グループ2)が存在した。以上のことから、月経周期によりスポーツ自信にムラの生じるタイプが存在することが判明した。

今後の課題

サンプル数を増やしたタイプの識別や、タイプ別の具体的コーピング方略の検討と効果検証が必要である。

平成26年度

ゲノムワイド関連解析(Genome Wide Association Study : GWAS)を用いた月経周期に伴う
コンディション変化の遺伝素因の解明

背景・目的

昨年度までの研究報告において、月経周期の違いによる気分プロフィール検査(POMS)、月経関連症状に関する調査票(MDQ)およびスポーツ自信尺度(SCI) など用いて評価した心理的変化のクラスター分析を行い、それらの変化パターンを類型化した。その結果、これらの変化パターンには、大きな個人差が認められた。そこで、我々が報告してきた月経周期による主観的なコンディションの変化について、特に黄体期の痛みや水分貯留などに影響する遺伝要因についてゲノムワイド関連解析(GWAS)を用いた網羅的な遺伝子多型解析から明らかにすることを目的とした。

方法

女性アスリート185名を対象とした。競技種目の内訳は、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、ラグビー、テニスであった。痛みや水分貯留などの8つの下位尺度からなるMDQを用いて11週間の調査を行い、黄体期に調査した2回の調査結果の平均値を算出した。対象者の唾液を採取し、総DNAを抽出した。その後、特に黄体期のコンディション変化に関連すると考えられる痛みや水分貯留に関するGWASを実施した。

得られた成果

黄体期の痛み(筋肉のこわばり、頭痛、下腹部痛、体の鈍痛や痛み、腰痛、倦怠感)に影響を与える可能性のある遺伝子多型(SYNPR遺伝子、EMR2遺伝子)を検出した。

今後の課題

さらにサンプル数を増やし、遺伝子の働き方に関与する環境的要因についても併せて検討することが必要である。それによって、遺伝子タイプを考慮したコンディショニング法の提案が可能となる。

月経周期が体組成および脂質代謝・水分代謝に与える影響

背景・目的

アスリートのコンディションの維持およびパフォーマンス向上のために、体組成管理は非常に重要な課題である。女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)には、水分貯留や脂質代謝に影響を与える報告がある。したがって、女性におけるウェイトコントロールは、月経周期による影響を考慮しなければならない。本研究では、月経周期に伴う体組成および脂質代謝・水分代謝の変化を総合的に観察し、月経周期を考慮した体組成管理法の開発の可能性について検討した。

方法

正常な月経周期を有し、事前のアンケートで「月経周期による体重の変化を自覚する」と回答した女性4名を対象とした。被験者は早朝空腹の状態で実験室に来室し、椅坐位安静を20分保った後に、最大酸素摂取量の60%強度の自転車運動を30分間実施した。運動後、さらに60分間の椅坐位安静を保った。実験は1週間に1回の頻度で計4回実施し、エストラジオールとプロゲステロン濃度から、月経期、排卵期、黄体期を判別した。実施順序はランダムとした。体組成および体肢各部位の細胞内外体液量は、多周波部位別生体電気インピーダンス法を用いて測定した。採血は、運動前、運動後、運動30分後、運動60分後に行い、生化学的指標として性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン)、脂質代謝関連物質(遊離脂肪酸、カテコールアミン)および体水分調節関連物質(レニン活性、アルドステロン)を分析した。さらに呼吸代謝システムを用いて、呼気ガスを分析し、呼吸交換比を用いて脂質燃焼量を算出した。

得られた成果

体重は、排卵期に最も低い値、黄体期に最も高い値を示した。体水分量の変化とエストロゲンやプロゲステロンとの相関関係は認められなかった。運動中のアドレナリン、ノルアドレナリン、遊離脂肪酸および脂肪燃焼量は、排卵期に最も高値を示した。以上のことから、月経周期に伴う体重、体水分量および脂肪燃焼量の変化をとらえ、月経周期を考慮した体組成管理法開発の妥当性が確認された。

今後の課題

次年度も同様のプロトコルでの実験継続を予定している。

女性アスリートの月経周期に伴う月経随伴症状の変化パターンの類型化とその特徴
指導現場において有用な領域別のコーピング方略のリスト化

背景・目的

女性アスリートは月経周期による心理的コンディションの変化を自覚しており、月経周期を考慮したコンディショニング法の開発が望まれている。月経周期による主観的コンディション変化の個人差に着目し、アスリート自身が自分の特徴を把握し、対応方法に関する情報を増やすことで、より効果的に練習や試合に臨むことが可能となる。

  1. 大学生女性アスリートの月経周期に伴う月経随伴症状の変化パターンを類型化し、月経周期の影響を受けやすいアスリートの特徴を明らかにする。
  2. 月経周期に伴う随伴症状の変化パターン別特徴について、コーチならびにアスリートへフィードバックするためのプログラムを作成する。
  3. 経血管理、コンディション管理に関するコーピング方略の事例に関する情報収集を行い、平成27年度に予定しているコンディション法普及に役立つコンテンツを整備する。

方法

大学生女性アスリート259名を対象とした。質問紙は、フェイスシート(競技レベル、月経の状況[最終月経日、月経周期、月経期間、経血量、無月経の有無]、生活習慣、月経前・月経中のコンディション管理の工夫事例、月経中の経血管理の工夫事例[自由記述]等)、月経随伴症状に関する調査票 フォームT (The Menstrual Distress Questionnaire :MDQ Form-T) 47項目、スポーツ・コンフィデンス尺度(Sport-Confidence Inventory:SCI)15項目を用いた。SCIならびにMDQ尺度について週1回、11週間の観察研究を行った。また、スマートフォンアプリ対応基礎体温計を配布し、基礎体温データを収集した。全体に対する分析後、これらの対象者に対してクラスター分析を行い、月経周期(月経期、卵胞期、黄体期)の月経随伴症状の変化を類型化し、その特徴を検討した。また、これらの結果より各個人のコンディションプロフィールについてのプログラムを作成した。さらに、月経に関わるコンディション管理の具体例の自由記述より、コーピング方略のリスト化を行った。

得られた成果

月経随伴症状はスポーツ・コンフィデンスに影響することが確認された。また月経随伴症状が月経期に悪化するタイプは、スポーツ・コンフィデンスが月経期に低下する。アスリート自身が自己の月経随伴症状の特徴を理解し、それを軽減するための自己管理スキルを高める支援により、パフォーマンス向上への効果が期待できる。 そこで、月経随伴症状の特徴やスポーツ・コンフィデンスについて、コーチならびにアスリートへフィードバックするためのプログラムを作成した。

今後の課題

心理的・行動的・環境的コーピング方略の具体的事例のリスト化ができたことから、指導現場で活用可能なコンテンツの教材化と普及による効果の検討が必要である。

平成27年度

月経周期が体組成および脂質代謝・水分代謝に与える影響

背景・目的

アスリートのコンディションの維持およびパフォーマンス向上のために、体組成管理は非常に重要な課題である。女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)には、水分貯留や脂質代謝に影響を与える報告がある。したがって、女性におけるウェイトコントロールは、月経周期による影響を考慮しなければならない。本研究では、月経周期に伴う体組成および脂質代謝・水分代謝の変化を総合的に観察し、月経周期を考慮した体組成管理法の開発の可能性について検討した。

方法

正常な月経周期を有し、事前のアンケートで「月経周期による体重の変化を自覚する」と回答した女性8名を対象とした。被験者は早朝空腹の状態で実験室に来室し、椅坐位安静を20分保った後に、最大酸素摂取量の60%強度の自転車運動を30分間実施した。運動後、さらに60分間の椅坐位安静を保った。実験は1週間に1回の頻度で計4回実施し、エストラジオールとプロゲステロン濃度から、月経期、排卵期、黄体期を判別した。実施順序はランダムとした。体組成および体肢各部位の細胞内外体液量は、多周波部位別生体電気インピーダンス法を用いて測定した。採血は、運動前、運動後、運動30分後、運動60分後に行い、生化学的指標として性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン)、脂質代謝関連物質(遊離脂肪酸、カテコールアミン)および体水分調節関連物質(レニン活性、アルドステロン)を分析した。

得られた成果

体重は、排卵期に最も低い値を示し、黄体期に最も高い値を示したが、有意差は認められなかった。体重の変化量は0.2~1.9kgと個人差が大きかった。性ホルモンと水分貯留との関連性を示す先行研究が多く報告されているが、本研究では、体水分量とエストラジオールおよびプロゲステロンとの相関関係は認められなかった。しかし、レニン活性とエストラジオールに有意な相関関係が認められたことから、黄体期の体重増加は水分量の増加に依存すると考えられた。さらに、月経期に比べて黄体期にノルアドレナリンが有意に高い値を示したことから、黄体期にホルモン感受性リパーゼの活性が高まり、脂肪の分解が促進されると考えられた。以上のことから、黄体期は体水分量の増加によって体重の増加が引き起こされるが、脂肪分解が促進し、有酸素運動を行うことで効率的に体脂肪を減少させる可能性が示唆された。

今後の課題

月経周期のフェーズによって異なる運動条件を長期間実施し、体組成の変化を確認することが必要である。

栄養摂取による月経前のコンディション低下改善効果の検討

背景・目的

平成25年度および平成26年度の調査研究によって、黄体期には月経前症候群に伴う主観的コンディションが低下し、運動パフォーマンスに影響することが確認された。さらに、その要因のひとつとして血中アミノ酸濃度の低下が関与している可能性が示唆された。グルタミンは、脳膜を通過できるアミノ酸の1つで、脳における抑制性神経伝達物質として作用するGABA(γ-アミノ酪酸)の生成に必要である。血中グルタミン濃度と脳内GABAおよび月経前症候群との関連性が報告されており、黄体期にグルタミンを摂取することでコンディションの低下を改善することが期待できる。本研究では、月経前症候群の症状を有する女性アスリートを対象にL-グルタミンの経口摂取が月経前症候群の改善効果に与える影響について検討することを目的とした。

方法

正常な月経周期を有し、黄体期にコンディションが低下するという自覚症状を持つ大学生アスリート(女子バレーボール部所属)18名を対象とした。本研究は、二重盲検試験とし、被験者はグルタミン群10名とプラセボ群8名にランダムに群分けした。被験者は、黄体期に1回/日、14日間連日グルタミン群は、L-グルタミン5,000mg、プラセボ群は、スクロース5,000mgを経口摂取した。摂取開始9日目の早朝空腹時に採血を行い、性ホルモン濃度(エストラジオール、プロゲステロン)および血中グルタミン濃度を測定した。さらに主観的コンディションの指標として、月経随伴症状に関する質問紙調査(MDQ)を実施した。

得られた成果

血中グルタミン濃度とエストラジオールおよびプロゲステロンとの間にそれぞれ負の相関関係が認められた。このことから、黄体期における性ホルモン濃度の増加が血中グルタミン濃度の低下を引き起こすと考えられた。また、MDQにおいて、否定的感情および集中力の低下がプラセボ群に比べてグルタミン群が低い傾向を示した。このことから、黄体期のグルタミン摂取は、主観的コンディション改善効果をもたらす可能性が示唆された。

今後の課題

今後は、食事摂取状況の調査を併用し、月経周期を考慮した栄養摂取について検討することが必要である。

平成26年度作成コンディションプロフィールの有用性の検証および
月経周期とコンディションに関するセミナーの実施

背景・目的

平成26年度に整備したコンディションプロフィールならびにコンディション法普及のための教育教材のフィードバックを行い、その効果を検証する。

方法

対象は平成26年度事業に参加した大学生女性アスリート259名とした。平成26年度に開発したプログラムより、各選手のコンディションプロフィールを出力し、コーピング例の資料とともに郵送にて配布した。コンディションプロフィールは月経周期や月経随伴症状、タイプ別特徴を簡易に解説し、個人、所属クラブ、全体との対比ができる。また、自身の特徴を把握できるようになっており、スポーツ・コンフィデンスを高めるためのアドバイスが記載されている。コンディションプロフィールと資料を送付の際、これらのフィードバックについてのアンケートと返信用封筒を同封し、アンケートへの回答を求めた。アンケート項目は、コンディションプロフィールと資料を通しての月経周期やスポーツ・コンフィデンス(8項目、『全くあてはまらない』~『かなりあてはまる』の5段階)、月経周期を考慮したコンディショニング法への関心度について、コンディション管理で関心のある事項、その他意見や感想とした。

得られた成果

コンディションプロフィールとコーピング資料の配布結果は、8項目中7項目において、「かなりあてはまる」「あてはまる」の回答が8割以上であった。コンディション管理で関心のある事項について最も高かったのは「栄養・食事」で72.9%、次いで「休養・睡眠」「体重管理」が共に67.7%、メンタルトレーニング57.3%であった。また、今回の事業に参加した感想として、「自分の身体と向き合うきっかけとなった」「自身の月経や月経周期についての理解が高まった」との意見が多数寄せられた。
以上の結果から、月経周期と月経随伴症状、スポーツ・コンフィデンス、自身のコンディション管理について関心を高める目的は、概ね達成することができたと考えられる。

背景・目的

女性アスリートと指導者を対象としたセミナーを開催することにより、月経周期を考慮したコンディショニングの普及促進を行う。

方法

対象は女性アスリート、指導者、関係者91名(男性6名、女性85名)であり、本事業の調査において協力を得た大学(2校)で開催した。セミナーのテーマは「女性アスリートのスポーツパフォーマンスを高めるー月経周期を考慮したコンディショニング法―」とした。内容は「女性アスリートの三主徴および月経周期がスポーツパフォーマンスに与える影響」、「女性アスリートのコンディション管理」であり須永美歌子 事業実施主任、 涌井佐和子 事業委員から講演があった。参加者にはセミナーについてのアンケートへの回答を求めた。アンケート項目は「女性アスリートの三主徴に関する理解」、「月経周期に関する理解」、「月経経随伴症状に関する理解」、「スポーツ・コンフィデンスに関する理解」、「自身(または選手)のコンディション管理に役立つ内容の有無」(『全く当てはまらない)~『かなりあてはまる』の5段階)とした。

得られた成果

セミナーアンケートでは、全ての項目において8割以上が、「かなりあてはまる」または「あてはまる」と回答していた。以上の結果から、月経周期と月経随伴症状、スポーツ・コンフィデンス、自身のコンディション管理への理解を深めることについては概ね達成することができたと考えられる。
以上の取組みから、月経周期によるアスリートのコンディションの変動には個人差があり、自身の自己管理能力を高めるための環境支援整備の継続が望まれる。

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