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スポーツ国際学科

世界の空気に触れ、
スポーツによる開発援助や国際交流を推進する。
在留外国人が増えた今日、国内でも多様な文化を知る人材が求められています。
スポーツを通した国際協力・国際交流・開発援助を促進するための知識や技術を養います。
また、大学の機能として「教育」「研究」「社会貢献」が重要視されるといった時代の要請に応えるべく、国の内外を問わずにスポーツを通じて社会貢献が図れる人格やスキルを獲得します。
スポーツ国際パンフレット
修業年限 4年
学位 学士(体育学)
修了・卒業要件 124単位以上
入学定員 100名
在籍者数 423名
男女比
男子69%女子31%
(2023年5月現在)

想定される進路


取得がめざせる免許・資格


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学科のポイント

スポーツ文化について考える
スポーツ国際学科 学科のポイント1スポーツ基本法の前文で、「スポーツは、世界共通の人類の文化である」とうたわれています。そこで基幹科目(理論)では、「スポーツ国際概論」「スポーツフィールドワーク論」「アジアのスポーツ文化論」「欧米のスポーツ文化論」「ニュースポーツ論」の授業を通して、文化を相対的にとらえる視点や考え方、方法について学修します。
実践につなげる
スポーツ国際学科 学科のポイント2基幹科目(実践)では、基幹科目(理論)で学んだ知識を実際に活用するトレーニングとして、「スポーツフィールドワーク実習」「ニュースポーツ実技」が必修科目になっています。他にも、海外でのスポーツ支援を実地体験できる「スポーツ国際実習」「スポーツ国際支援実習」などの学修を通し、実践につなげていきます。
さらに好奇心を広げよう!
スポーツ国際学科 学科のポイント3展開科目(理論)では、基幹科目(理論)の学問的焦点を深めるとともに、その近接領域を拡大していきます。また、展開科目(実践)では、体を使って自己の内面を表現する技術や、海外で道具を一切使わずにスポーツを指導する技術の獲得、エスニックスポーツという概念に含まれるスポーツの体験などがあり、さらに好奇心を広げていくことができます。

学科の学び

スポーツを通してさまざまな場面で活躍できる実践的スキルを培う。
国の内外を問わず、スポーツ活動を基盤として社会貢献を果たせる人格や、国際競技連盟やスポーツ関連企業で活躍できる能力、国内の自治体でスポーツを中核とした活動に従事できるスキルなどを獲得します。また、さまざまな場面で問題の解決が図れるような、直接現場で役に立つ実践的能力を養います。

授業Pick up

スポーツを介して海外の生徒と交流
スポーツ国際実習
演習のポイント
  • キャンパスを飛び出して海外で学ぶ貴重な経験
  • アジアの子どもたちと英語で交流
  • コロナ禍でもオンラインで海外の子どもたち学生たちとつながりました。
スポーツ国際実習オンラインでのカトマンズ大学附属校での指導場面

実技指導できる英語力を習得し
アジアの新興国で実習体験。

「スポーツ開発」にかかわる知識・技術を自分のものにする実践的な授業のひとつとして、「スポーツ国際実習」があります。本授業では、タイ、ネパール、フィリピンの3カ国から学生が実習国を選択。本学と提携する大学と連携しながら、現地の高校、中学校に赴き、英語で生徒にスポーツ指導を行います。2020年度は新型コロナウイルスの影響で海外実習はできませんでしたが、自分たちで作成した動画を現地の生徒たちに発信し、動画による実技指導を試みました。ポスト・コロナ時代に向けた新たなスポーツの在り方を模索しつつ、進化する実習に取り組んでいます。

異文化交流で大きく成長
JICA海外協力隊なども将来の選択肢に。

海外でのスポーツ指導として想定されるのは、JICA海外協力隊などでの指導です。赴任地となる新興国では、体操や陸上、サッカーなどを指導します。このような場では、各スポーツ固有の技術はもちろん、整列や準備体操など基本的な指導も協力隊員が行います。英語でのスポーツ指導の知識があれば、即戦力として役に立ちます。また、英語での指導を通じて、国ごとの文化的な違いなども理解することで、視野も広がります。授業は実技中心で行われ、子どもから高齢者まで、幅広い年代が楽しく運動できる指導能力も養います。

エスニックスポーツ実技

エスニックスポーツ実技民族固有の伝統スポーツの実技と精神を深く知る
民族固有の伝統文化であり、アイデンティティを高揚させる効果を持つエスニックスポーツ。近年はグローバル化により、マイナースポーツとして広く知られるようになりました。本授業ではミャンマーの伝統スポーツ「チンロン」のスキル修得を目標とし、発表会も開催します。

スポーツ国際概論

スポーツとコミュニケーションB国際課題に対してスポーツを活用して解決を目指す
スポーツの歴史を紐解けば、時には政治的で社会的な役割を持たされてきたこともあります。本講義では、国際開発の歴史とスポーツの関係性及びスポーツがもたらす功罪を理解し、国際的な開発課題の解決ならびに持続可能な社会の実現のために、スポーツが果たす事ができる役割を考察します。

海外スポーツ指導実技

海外スポーツ指導実技海外で実技指導が可能な実力を身に付ける
1年次の「運動方法·体つくり運動(体操)」で学修した体操やオリジナルの体操を題材に、海外での運動時における指導方法を学びます。英語でのコミュニケーション能力を向上させるため、グループ単位で英語による指導を実施し実践力を高めます。「スポーツ国際実習」に参加する学生は必修科目です。

スポーツ国際学科 1年の時間割例

  MON TUE WED THU FRI
第1時限 運動方法・陸上競技 芸術 法学(日本国憲法) 国語表現 I 情報処理
(情報機器の操作を含む)
第2時限     運動方法・ソフトボール
(野球を含む)
スポーツ文化研究A ニュースポーツ論
第3時限 礼法 日体大の歴史
(日体伝統実習を含む)
  教師論 基礎英語 I
第4時限 文化人類学 運動方法・水泳    

スポーツ国際学科カリキュラム
先輩に聞く!
スポーツ国際学科のここが好き
中西 孝太朗
スポーツ国際学科
大阪府立桜宮高等学校卒
国際_中西

スポーツ国際学科を選んだ理由は?

高校3年生の時に、スポーツに関わって世界に通用するような人になりたいという思いで大学選びをしていたところ日体大の「スポーツ国際学科」に出会いました。小学校から高校まで、本気でサッカーをしてきたからこそ、その経験や知識を活かせるのは、スポーツの現場であるという思いが元々ありました。また、「スポーツ国際」という文字を見た時に、世界ではスポーツがどのように扱われているのか、どんな状況なのか、など多くの疑問と好奇心で溢れたのを覚えています。

スポーツ国際学科を選んでよかった点は?

僕が入学当初感じていた多くの疑問を解消してくれる多様な授業があることです。世界のスポーツ文化について学び、考えを仲間と共有することでスポーツの新たな可能性や課題を見つけ出すことができました。また、スポーツを使って国際協力するための専門的知識を多角的に学ぶことができます。教員を目指すこともでき、他国の教育状況を学びながら日本の体育・スポーツについて考えを深めることもできると思います。

日本体育大学に進学して成長した点は?

私が大学生の間に成長したと思えることは、一つの物事に対する視野が広がったことです。スポーツを通して国際社会について学ぶことで、自分自身がこれまで正解だと思っていたことが、何度も覆されました。また、日体大の交換留学制度を使ったドイツのスポーツ大学への留学で、実際に文化の違いを肌で感じました。今でもなお、驚かされることは多くありますが、その度に新たな知見を得ることができています。

将来の目標は?

今後の目標は、再度ドイツへ渡航し、現役アスリートとして自分の可能性を試すことです。そして、実際に現地で世界のスポーツ文化や制度の違いを学び、日本のスポーツ社会を盛り上げる一員になりたいと思っています。日体大でスポーツの可能性を学ぶとともに、入学当初、まだまだ未熟だった自分の可能性も見つけ出すことができました。