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教員紹介|日本体育大学/日本体育大学女子短期大学部

教員紹介

須永 美歌子 教授

須永美歌子教授 写真
氏名 須永 美歌子
職名 教授
所属学科 学部:児童スポーツ教育学部児童スポーツ教育学科
大学院:健康科学・スポーツ医科学系
研究室番号 世田谷:3410
E-mail sunaga@nittai.ac.jp

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主な研究内容

月経周期を考慮したコンディショニング法の開発

 成人女性は、月経周期を有し、約1か月の周期でエストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン濃度が大きく変動します。それに伴って生理的・心理的なコンディションに変化が生じることが多く報告されています。我々は、これまで月経周期が食事・睡眠・運動パフォーマンスおよびストレスマーカーに与える影響について報告してきました。さらに、月経周期に伴う体水分量や血中のカテコールアミン、エネルギー系代謝物質の変化を観察し、女性の体組成管理法について検討してきました。引き続き、月経周期が運動時生理反応や栄養摂取状況に与える影響など、パフォーマンスに関連する要素について多面的に検討し、女性にとって効率的なコンディショニング法を開発することを目指して研究を進めています。

女性の形態的・生理的特性を考慮したトレーニングプログラムの検討

 男性と女性には、体格や身体組成のような外形的性差に加えて、運動刺激に対する生理反応にも様々な違いが生じることが報告されています。しかしながら、現在実施されているトレーニングプログラムは、必ずしも女性の特性が考慮されているわけではありません。最大限のトレーニング効果を引き起こすためには、適切な運動条件(強度、時間、頻度)をふまえてトレーニングプログラムを立案することが非常に重要です。様々な運動様式における急性反応やトレーニング反応の男女差および月経周期の影響、あるいは性ホルモンが骨格筋機能向上に与える影響などについて観察し、トレーナビリティの性差について検討します。それによって、女性の特性を考慮したトレーニングプログラムの開発を目指しています。

「女性アスリートの三主徴」の予防・改善に関する研究

 女性アスリートに多く発症する健康障害として、アメリカスポーツ医学会では、①利用可能なエネルギー不足、②視床下部性無月経、③骨粗鬆症を「女性アスリートの三主徴」と定義づけています。このような状態に陥ることは、選手生命を縮めるリスクとなり、さらには妊孕性(妊娠のしやすさ)に影響する恐れもあることから、女性アスリートにとっては深刻な問題です。本研究室では、運動生理学および栄養学的な面からアプローチし、その予防および改善に貢献するための研究を推進していきます。

経歴

1998年3月 日本体育大学大学院体育科学研究科修士課程
2008年3月 昭和大学医学部 研究生【博士(医学)取得】
2008年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任研究員
2011年4月 日本体育大学女子短期大学部体育科 准教授就任
2014年4月 日本体育大学児童スポーツ教育学部 准教授就任
2016年4月 日本体育大学児童スポーツ教育学部 教授就任