「体操はどちらから始めるのですか？」と体操指導を行っていると聞かれることがあります。さて、どちらから始めたほうが良いのでしょうか？
体育教師や大学生を対象にアンケートを実施したところ、「右」「左」「どちらでも良い」とその回答はさまざまでした。そして、その根拠について質問したところ、「利き腕・利き脚から始める」と考えている人が一番多かったようで、次いで、「これまでの習慣からいつも同じ方向から始めていた」という回答が得られました。しかし、実際のところはあまり重要視していないようです。体操は右からでも左からでもどちらから始めてもからだに与える影響はさほど変わらないでしょう。
しかし、安全面から考えると動き出しの方向は統一した方が良いといえます。なぜなら、体操は多人数が並んで一斉に実施することが多いことから、隣同士との接触や衝突を避けるためです。また、みなさんがよく知っているラジオ体操は左から動くようになっています。この理由として、ラジオ体操のように一連の動作が決まっている場合には、動き出す方向を決めておくと実施者が動きやすく覚えやすくするためだと考えられます。
それにしても、「利き腕が右腕だから右から始める」「心臓が左に付いているから（実際は真ん中）左から始める」という理由は、どこで誰から教わったものなのでしょうか？
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したがって、答えは
「どちらからでも良い」
ということです。