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健康学科

スポーツを通じて、心身ともに健やかで
豊かな福祉社会を実現する。
健康学科では、「ヘルスプロモーション」と「ソーシャルサポート」に関する学修領域を設け、健康・スポーツ医科学の実践的な技術や理論を兼ね備え、教育・福祉分野で活躍できる人材の育成を目指しています。本学独自のプログラムにより、スポーツで生じる外傷や障害への対応も含め、心身の健康増進・維持や体力向上、さらには安全の確保に必要な実践的技術も学んでいきます。

修業年限 4年
学位 学士(体育学)
修了・卒業要件 124単位以上
入学定員 195名
在籍者数 781名
男女比
男子45%女子55%
(2023年5月現在)

想定される進路

  • 養護教諭
  • 中学校・高等学校教諭(保健体育)
  • 幼児体育関連企業
  • 社会福祉士
  • 福祉施設
  • 各種公務員
  • 一般企業 ほか

取得がめざせる免許・資格

  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
  • 養護教諭一種免許状 *ヘルスプロモーション領域のみ
  • 社会福祉士(受験資格)*ソーシャルサポート領域のみ
  • 第一種衛生管理者
  • 日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(受験資格)

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学科のポイント

専門知識・技能の獲得
健康学科 学科のポイント1スポーツ医科学と福祉の連携に基づいて、専門的な知識や技術の習得を目指します。具体的には、職場で働く人の体力向上と健康増進を指導する衛生管理者、教育現場で児童・生徒の健康な生活を促す養護教諭、福祉的な支援を担う社会福祉士などに必要な能力を養います。
実践的技術の獲得
健康学科 学科のポイント2衛生管理者になるための実践を積む「衛生学・公衆衛生学実験実習」、養護教諭として現場で求められる対応力を学ぶ「看護臨床実習」「養護実習」、社会福祉士試験受験者を対象とした「相談援助実習」、相談援助にかかわる基本的なコミュニケーション技術を養う「相談援助演習」など、各種の実践科目で実用的なスキルを体得します。
指導力・企画力・応用力の育成
健康学科 学科のポイント3衛生管理者や養護教諭、社会福祉士として指導・支援を担うにふさわしい人間力を獲得。「労働関係法規Ⅰ・Ⅱ」「社会福祉調査」「スポーツ栄養学」といった多彩な展開科目での学びをもとに、新たな試みに積極的に取り組むための企画力やプレゼンテーション能力、問題対応能力などを習得します。

授業Pick up

健康を保持増進する能力を取得する
ヘルスプロモーション論
担当教員 野井 真吾

授業のポイント
  • 健康学科で学ぶための基礎知識が養われる
  • 日常生活を健康的なものに組み立てられる
  • 健康について、影響をおよぼす要素との関係性から学べる
ヘルスプロモーション論

健康学科で学ぶための土台を作る。

ヘルスプロモーションは健康学科の根幹を成す学修領域の一つで、ヘルスプロモーション論は1年次でまず学ぶ基幹科目です。ヘルスプロモーションの知識の上に、スポーツや医療、福祉、教育等の各科目が展開され、養護教諭や指導者を目指すための総合的な知識が身に付きます。
ヘルスプロモーションとは「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」とWHO(世界保健機関)では定義づけられています。

幅広い視点からヘルスプロモーションを考える。

現代社会では、生活習慣や睡眠、嗜好品、生活習慣病、環境問題等、さまざまなファクターが健康的な生活に影響を与え、時には脅かしています。本講座ではヘルスプロモーションとそれらの関係性を照らし合わせ、ヘルスプロモーションの手法を学び、健康的なライフスタイルの理解を深めます。またヘルスプロモーションの在り方を健康教育にも落とし込みます。授業で学ぶだけでなく、自らの生活も見直し、健康を保持増進する力を高め、日常生活で実践してください。
ヘルスプロモーション領域
Health Promotion
体力向上や健康の保持増進を担う養護教諭や指導者を目指して学修する。
ヘルスプロモーション領域
近年、健康の専門家である養護教諭「保健室の先生」に寄せられる期待はより大きくなっています。健康面はもちろん、臨床心理学などの知識と技術によって心の問題を受け止める包容力は、子どもたちが楽しく安心して学校生活を送る推進力になります。この領域はほかに、衛生管理者など職場の健康管理のプロとしての活躍も期待されています。

授業Pick up

養護概説(養護教諭の職務を含む)

養護概説(養護教諭の職務を含む)子どもたちが健康的に生きるために力になれる養護教諭を目指す
養護教諭として子どもの健康を守り育て、発達の可能性を引き出し、健康に生きてゆく力を育てるために、養護教諭の職種と内容を理解し、健康科学の基礎知識を習得。専門的機能も把握し、現代の子どもたちの健康課題を解決できる養護教諭を目指します。

看護臨床実習

看護臨床実習医療現場で体験的に学び、保健室や校内で実践力のある養護教諭を目指す
保健室や校内で発生するケガや疾病に対応する救急看護、応急処置、予防・保健管理等を病院の現場で体験的に習得します。3年次の夏に本学が指定する実習病院で4週間実施。緊急性の判断力、子どもの生命と健康を守るために必要な対応力を身につけます。それまでに得た知識や技術の応用確認的な実習で、養護教諭を目指すための必修科目です。

ヘルスカウンセリング

ヘルスカウンセリング養護教諭として子どもの現代的課題に対応するための知識・面接技術を学ぶ発達障害、いじめ、うつ、自殺、性行動、薬物依存、児童虐待、子どもの貧困など、近年の養護教諭が遭遇しやすい事例に基づき、専門的・実践的な授業を展開。子どもとの信頼関係を構築し、適切に対応するために必要な面接技術をロールプレイなどで修得します。

ヘルスプロモーション領域2年の時間割例

  MON TUE WED THU FRI
第1時限 精神保健   予防医学 体育科教育法
第2時限 特別活動及び総合的な学習の時間の指導法 教育心理学 エコロジー 保健科教育法 英語コミュニケーションI
第3時限 トレーニング実践演習   社会学 スポーツ研究B 学校保健(小児保健・精神保健を含む)
第4時限 トレーニング学 精神医学   道徳教育の指導法  
海浜実習 海浜実習
ヘルスプロモーション領域カリキュラム
ソーシャルサポート領域
Social Support
現代社会で重要な社会福祉支援の知識や技術を習得する。
ソーシャルサポート領域
スポーツで体を動かすことは予防医学の観点からも重要です。そのスポーツと福祉の連携を推進できる人材を目指し、医療・福祉と体育科学とのかかわりを理解して専門知識や技術を習得するとともに、福祉ニーズに応える企画力やコーディネート能力を培います。少子高齢化で多くの福祉問題を抱える現代社会で、高い期待が寄せられる分野です。

授業Pick up

社会福祉Ⅰ

社会福祉Ⅰ社会福祉の基礎を学び将来に向けて視野を広げる
現代社会における私たちの生活を軸に、児童や障がい、高齢、生活困窮など、さまざまな生活課題とその対応策としての社会福祉について理解を深めます。社会福祉の専門職や教員など、人とかかわる仕事に就く際には、幅広い視野で人の暮らしをとらえられることが必要となります。

地域福祉A

ソーシャルワークの理論と方法ⅠA自分が住む町を暮らしやすくする福祉の知識と実践力を学ぶ
地域福祉の基本的な考え方から推進方法、さらに主体と対象、地域福祉に係る組織、団体及び専門職や地域住民について学びます。講義の他、グループによる課題レポートなども実施。知識を習得するだけではなく、「自分が住む場所を暮らしやすい町にするためには何が必要なのか」を考察していきます。

相談援助演習Ⅳ

福祉経営生活困窮者に適切なサポートを行うための実践的スキルを修得
「相談援助」とは、病気や障害、貧困などにより日常生活を送ることが困難な人たちに対し、解決に向けてのサポートを行う業務のこと。そのために必要な知識や技術、コミュニケーション能力、問題解決能力、組織的行動能力などをロールプレイングや個別指導、集団指導を通して実践的に学びます。

ソーシャルサポート領域2年の時間割例

  MON TUE WED THU FRI
第1時限 ソーシャルワーク概論A       体育科教育法
第2時限 特別活動及び総合的な学習の時間の指導法 教育心理学 エコロジー 保健科教育法 英語コミュニケーションI
第3時限 スポーツ研究B 高齢者福祉と介護I 社会学 トレーニング実践演習 学校保健(小児保健・精神保健を含む)
第4時限 トレーニング学   エアロビックダンス 道徳教育の指導法  
海浜実習 海浜実習
ソーシャルサポート領域カリキュラム
先輩に聞く!
健康学科のここが好き
鈴木 風菜
健康学科ヘルスプロモーション領域
所属:エアロビック同好会
神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校卒
健康_鈴木

健康学科を選んだ理由は?

養護教諭と保健体育教諭の2つの資格が取得可能であるからです。教育とスポーツに興味があったので、どちらも同時に学ぶことができる環境に魅力を感じました。また、体育学部であることから、様々な競技のアスリートと出会い、経験を積むことができると考え、健康学科を選択しました。

健康学科を選んでよかった点は?

色々な競技をやっている学生アスリートと出会えたことと、からだと心、スポーツの専門家である教授の講義を受けられていることです。コロナ禍で前半の2年間はほとんど対面授業を受けることができなかったのですが、3年生の1年間だけでも、より実践的で専門的な授業は興味深く、将来へ繋がる学びになるものだと感じられました。

日本体育大学に進学して成長した点は?

コミュニケーション能力と、自分で考え発表する能力です。コミュニケーションが上手な学生とたくさん出会ったり、講義の中で意見を共有することが多くあります。自然とコミュニケーション能力が向上したように感じています。授業の実践の講義で、皆の前で実際に授業するようなものもあり、発表への苦手意識が減りました。

将来の目標は?

養護教諭として教育に携わることが1番の目標です。子ども達の心とからだの健康を守れるよう、また運動やスポーツの楽しさや有効性を伝えられるような養護教諭を目指すべく、現在勉強中です。