競技説明

フェンシングアイコン
フェンシング

フェンシングメインイメージ
フェンシングは武器やルールの違いによって3種目に分けられる。試合は、男子・女子それぞれ個人戦と団体戦の計12種目が実施される。

フルーレ

東晟良、東莉央が出場するフルーレはもっとも一般的な種目で、長さ110cm以下(剣身90cm以下)、重さ500g以下の細身の剣を使用する。有効面は胴体部分のみで、剣先を用いた突きが得点になる。先に攻撃した選手が攻撃権を得るのが特徴で、2人が同時に突いた場合は攻撃権を持つ選手に得点が入る。防御する側の選手が相手の剣を払うと、攻撃権が入れ替わる。この攻撃権をめぐる技と動作の応酬が、フェンシングの醍醐味とも言われている。

エペ

佐藤希望が出場するエペは、長さ110cm以下(剣身90cm以下)、重さ770g以下でフルーレよりも一回り大きい剣を使用する。中世ヨーロッパの決闘を起源とすることから、全身が有効面で、つま先から頭まで相手のどこを突いても得点になる。攻撃権はなく、少しでも先に突いたほうの得点になる。2人の突きが同時だった場合は、双方に得点が入る。

サーブル

サーブルは、騎兵隊の剣技から派生した種目。そのため上半身は広い範囲で有効面となるが、馬を傷つける下半身は無効面となる。
フルーレ同様に金属でできたメタルジャケットを着用。ルールはフルーレのように「攻撃権」に基づいているが、「斬り」の技が加わる分、よりダイナミックな攻防が見られるのが醍醐味。激しい動きや攻撃権の渡り合いなど、見応えのあるスピーディで豪快な種目。
突くだけでなく「斬る」ことができるのがサーブルの特徴で、長さ105cm以下(剣身88cm以下)、重さ500g以下の剣には手の甲を覆う大きめのガードがついている。有効面は、両腕と頭部を含む上半身のすべて。フルーレと同様に攻撃権がある。

競技方法

選手は金属の繊維で編んだメタルジャケットを着用しており、相手を突く、斬るという動作があった場合は、電気審判器のランプ点灯によって正確に判定される。
個人戦は3分×3セットで行われ、15点先取で勝敗を決する。3セットが終了した時点で両者とも15点に達していない場合は、得点の多い選手の勝ち。同点のまま時間切れになった場合は、1ポイント先取の延長戦を行う。ただし、先に抽選で優先権が決められ、得点がないまま1分の延長戦が終わった場合は、優先権を持つ選手が勝者となる。
団体戦は1チーム3名(+1名の交代選手)による総当たり戦で、試合は3分×9セットで行われ、先に45点を取ったチームか、試合終了時により得点を多く取ったチームが勝利となる。
Look
見どころ
東京2020大会では男女フルーレ、エペ、サーブルの個人、団体が実施され、前回より2種目増えて計12種目となった。
佐藤希望が出場するエペ個人は7月24日、東晟良、東莉央が出場するフレールは7月25日にスタートする。
参考:東京2020組織委員会公式ウェブサイト
オリンピック出場選手
パラリンピック出場選手
日体大の練習施設紹介