畠山 紗英
ハタケヤマ サエ
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Competition
自転車競技(BMXレーシング)女子
profile
日本体育大学
体育学部4年
好きな言葉、座右の銘
「楽しんだもん勝ち」
今まで競技を行ってきた中で、良い結果を残せたときや新しいことに挑戦して成功したときはいつも自分自身が楽しいと感じているときなので、自分が楽しむことで自然と結果はついてくると思います。
「畠山紗英」とはどんな人ですか?
周りからは、のんびりとか穏やかな感じと言われます。恥ずかしがり屋なのであまり感情を表に出しませんが、心の中では感情的です。
※各競技団体の承認を経て、日本オリンピック委員会(JOC)に推薦され、JOCの承認により正式決定となります。
自国開催のオリンピックに出場できることは特別なことなので、全力で楽しみたい!
日本代表に選ばれたときの心境をお聞かせください。
最後の選考大会に向けてのトレーニング中に転倒して怪我をしてしまったので、その大会に出場できず待つことしかできない不安な時期が長かったことやオリンピックが1年延期になったことで選考をやり直すかもしれないという話も出ていたので、決まった時は嬉しい気持ちと一緒に正直ホッとしました。
自転車競技の魅力を教えてください。
私の行っているBMXレーシングの魅力は、初めて見る人でも勝敗がわかりやすいところ、8mの高さのスタートから全力で下るスピード感や大きなジャンプを飛ぶ迫力、選手同士の駆け引きだと思います。また、BMXは家族で楽しめるスポーツなのでそこもとても魅力的です。
海外選手と自分とを比較して感じることは?
以前は、体格の差やパワーが違うと感じていましたが、現在はフィジカル面では特に違いを感じることはあまりなくなりました。以前そのように感じていた原因は、海外と日本との練習環境の違いだと思います。私自身が活動拠点を海外に移してからそう気づきました。
現在、練習で心掛けていること、注力していることは?
スタートを1番に出ることがレースでは重要になってくるので、スタートのタイミングやフォームなどに力を入れています。練習で心がけていることは、オリンピックまであと2ヶ月ほどになり、練習で怪我をしないように慎重になってしまいがちですが、怪我を恐れて守りに入らないように心がけています。
これからのあなたの競技・試合で応援の際、注目してほしいと思う点は?
コース上でのスピード感とジャンプです。私は、ジャンプなどでの加速が得意なので、コース上で他の選手を抜かすことも得意です。
あなたにとって「オリンピック」とは?
BMXレースが2008年の北京オリンピックから正式種目になり、当時9歳でしたがその頃からいつかオリンピックに出るという大きな夢になっていました。大人になるにつれて夢から近い目標へとなり、考え方も変わり始めました。現在は、これから競技を続けていく中での通過点というふうに捉えるようになりました。
日体大に入学し、競技や人間面で成長したと思うことは?
日体大に入学したときから、拠点を海外に移し活動を行っていますが、大学や先生方にサポートしていただき、海外にいても授業を受けることができています。競技に集中することもでき、大学の授業の中から自分の競技パフォーマンス向上にプラスになる知識や情報を得られています。
コロナ禍による影響や、それにどのように対処されたかを教えてください。
コロナ禍で2020年3月〜10月の間、日本に帰国していました。その間は、ジムもBMXコースも閉まっていたため、トレーニングに必要なジムの器具を購入して、自宅でトレーニングをしていました。またBMXコースでの練習もできなかったため、その間は、BMXを使ってスプリントやアジリティをしていました。普段であれば、海外で他の選手と毎日一緒にトレーニングをしているので、自宅で1人でトレーニングをするのは、モチベーションが下がってしまう時もありましたが、いつレースが始まっても平気な状態にして置かなくてはといつも思いながらトレーニングしていました。
コロナ禍等による困難な時代に、スポーツはどのような役割を果たせるでしょうか?
コロナ禍でのオリンピック開催に賛否両論あるとは思いますが、この暗い時代をまた盛り上げる力がスポーツにはあると思います。
競技者として今後の抱負を教えてください。
オリンピックでは、自分の全力をつくし全力でこの経験を楽しみたいと思っています。自分のベストパフォーマンスが出せれば自然と結果はついてくると思います。そして、このオリンピックを通して少しでもBMXレースという競技を日本に広めていければと思います。私には、オリンピックだけではなく、世界チャンピオンになるという目標があるのでそれを達成できるように今後も頑張っていきます。