水球はプールで行われる唯一の球技種目。試合は8分を4ピリオド行い、7名で構成された2つのチームが水深2m以上、縦30m×横20mのプールをコートにして点数を競う。選手はプールの底に足をつけず、身体を水中で垂直に維持しながらプレーする。攻撃開始から、30秒以内にシュートまで持ち込まなければならないというルールがあり、それを過ぎると攻撃権は相手に移る。そのため、スピード感あふれるゲームが展開される。全身の力を利用して打つシュートは、男子では時速70キロメートル程度、女子は時速50キロメートルを超えるスピード。この豪快なシーンも、水球の大きな見どころのひとつ。また、ボールを持っている選手に対しては荒々しいコンタクトが許されており、「水中の格闘技」とも言われている。男子はパリ大会(1900年)、女子はシドニー大会(2000年)から実施。