バンクーバー、平昌と比較し、北京に向けてご自身の競技や心境で変化はありますか？

3回とも違う心境で臨むことになりました。
平昌も北京も本気で挑むという点では変わりはありませんが、積み上げてきた4年間は全く違うものになっていると思っています。
特にこの４年間は自分の内面とたくさん向き合ってきた4年間でした。
また、平昌の時以上に仲間の大切さを実感しています。

北京までの１年間を振り返って、ご自身の戦績・仕上がりについての感想・評価は？

オリンピックは他の世界大会とは違うもの、と認識しているので、今までの結果は全部影響しないと思っていて、そういった点では仕上がり具合も戦績も、北京の結果次第だと考えています。

あなたにとって「オリンピック」とはなんでしょう？

他のなにものにも代えがたいもの、舞台だと思います。自分のすべてをかけて挑む価値のある、そんな場所です。
そしてここまで成長することができたのも、オリンピックがあったからだろうと思います。

コロナ禍等による困難な時代に、スポーツはどのような役割を果たせるでしょうか？

体を動かすということは健康を維持するうえでとても大事な要素だと思っているので、競技スポーツを見ることによって少しでも体を動かしたいなと思ってもらえたら嬉しいです。

スピードスケートの魅力は？

一番速くゴールした人が優勝というシンプルなスポーツの中にも様々な勝つための要因があって、奥が深いところが魅力です。
あの薄い刃にすべての力をこめるので力強さの中にも繊細な要素がたくさんあります。
あと個人的には氷を削る音や滑る際に発生する音が好きで、生で見たときのスピード感は画面越しには感じられないものがあると思っています。

これからのあなたの競技・試合で応援の際、注目してほしいと思う点はなんでしょう？

ラップタイムの刻み具合もぜひ見ていただきたいですが、動きの雰囲気という点では伸びやしなやかさのある動きの中にも力強さを同居させていきたいと思っていて、画面越しにもそれが伝わるように頑張るので、ぜひ注目していただきたいです。
人それぞれ滑りの雰囲気が違うので、そういった点にも注目するとまた違った楽しみ方ができるのかなと思います。

あなたにとって「日体大」とはどのような存在でしょう？

競技スポーツにとても理解のある大学。私にとってはたくさんの可能性をみつけるきっかけになった場所です。
スポーツ好きが集まるので、出会い自体も楽しいことがたくさんです。またやりたいことを諦めずに文武両道を貫きやすいのも魅力の一つだと思います。

ご自身の一番の強み・持ち味はなんでしょうか？

競技に関しては、誰にも負けないような突出した能力はありませんが、だいたいのことは平均以上にはできると思っています。
昔は突出したものがないのがコンプレックスに感じているときもありましたが、今は逆に強みだといえるように平均のレベルを上げる努力をしています。

目標に向けて努力する在学生へエールをお願いします。

目標に向かっていけるということはそれだけで素晴らしいことです。どんな小さな成長も見逃さず、できた！という発見を少しずつ積み上げていってください。応援しています！

競技者として今後の抱負を教えてください。

いつまでも自分の中の変化と成長を楽しめる人生を送りたいと思っています。
まずは目の前のひとつを大事にしっかり超えていきたいです。