体育研究所 2019年度 骨格筋内に霜降り状に蓄積する脂肪(筋内脂肪)についての研究
はじめまして、体育研究所助教(2019-2020年度)の矢部(小川) まどかです。
私は、 中高年の健康寿命延伸に関する研究を担当しております。今回はその中でも“骨格筋内に霜降り状に蓄積する脂肪(筋内脂肪)”についての研究をご紹介したいと思います。筋内脂肪が増えるとインスリン抵抗性(注1)を引き起こし,糖尿病になる可能性が高くなることが明らかにされています。さらに、加齢、肥満、運動不足などによって筋内脂肪が増加することが先行研究で報告されています。近年では、筋内脂肪が筋肉減少症(サルコペニア)や運動機能低下と関連することも明らかになっています。
現在、レジスタンストレーニングにより筋量や運動機能を改善することで、筋内脂肪の減少がみられるかを中・高齢者を対象に調査しています。
(注1)
肝臓や骨格筋などでインスリンが正常に働かない状態

レジスタンストレーニングは、本学菊池直樹准教授とゼミ生が中心となり、週2回、全16回のフリーウエイトによる高強度レジスタンストレーニングの指導(筋トレ塾)を実施しました。