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事業紹介

背景と目的

近年、オリンピック・パラリンピックにおける女性の参加率は急激に増加しています。しかしながら、女性アスリートに対する効果的な支援の在り方については、いまだ研究・開発の途上にあり、育成・支援の充実を図ることが求められています。

本事業は女性アスリートの国際競技力の向上を図るため、女性特有の課題解決に向けた調査研究など、女性アスリートの戦略的強化に資する調査研究を実施し、その成果を女性アスリートや指導者等に有効なものとして還元することを目的としています。

日本体育大学の取り組み

事業テーマ

インクルーシブアプローチによる女性アスリートの内分泌特性を考慮した体組成管理法の開発

女性アスリートに多くみられる健康障害として、利用可能エネルギー不足・視床下部性無月経・骨粗鬆症が挙げられ、女性アスリートの三主徴と定義されています。利用可能エネルギー不足は、急激な体重減少やオーバートレーニングによって引き起こされていることが懸念されており、選手または指導者に対する「体重・体組成管理における正しい知識の普及」は喫緊の課題であるといえます。これは、障がいを持つアスリートも同様であり、インクルーシブ(包括的)なアプローチが必要です。

日本体育大学では、女性アスリート(障がいのある方および障がいのない方)を対象として、スポーツ現場における体重・体組成管理の問題点を抽出し、さらに食事摂取状況および各種ホルモンと体重・体組成変化の関連性を総合的に観察することによって、女性アスリートのための安全で効率的な体組成管理法を開発し、普及することを目指しています。

開発

調査
女性アスリートの体重・体組成管理における具体的な問題点を抽出する
実験
月経周期による各種ホルモンの変化が脂質代謝および栄養摂取状況に与える影響を明らかにする

普及

調査・実験および文献調査から得られた知見を統合し、女性アスリート向けの体重・体組成管理法を提案する

セミナー・パンフレット・Webサイト

期待される効果

  1. 1. 各フェーズの内分泌特性に応じた対応策を運動面および食事面から提言
  2. 2. 選手又は指導者に体重・体組成管理に関する効率的で正しい知識の普及
  3. 3. 女性アスリートの三主徴の予防および改善、ひいては競技向上への貢献

お問い合わせ

本事業に関するお問い合わせは、下記連絡先までお願いします。

日本体育大学 
スポーツ庁委託事業女性アスリートの育成・支援プロジェクト
mail:female-athletes@nittai.ac.jp