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救急医療学科

切迫した危機的状況下で、人命に関わる重責を担える
総合的な実践力を持った救急救命士を育成する。
救急医療、蘇生医療、災害医療を3つの柱として、それぞれ国際的な立場で実践活動・指導できる救急救命士を育成します。医療人として求められる高い倫理観と崇高な精神を徹底的に教育し、日本の各分野で活躍中の多数の著名人からの特別講義や国家試験対策・就職対策が充実し、専門家からの質の高い講義と実践的な実習を行っています。

修業年限 4年
学位 学士(救急医療学)
修了・卒業要件 133単位以上
入学定員 80名
在籍者数 358名
男女比
男子78%女子22%
(2023年5月現在)

想定される進路

  • 医療現場・医療施設での活躍
  • 駅や空港、学校、企業などさまざまな施設において救命士として活躍
  • 大学や医療機関で研究を続け、現場で指導できる人材として活躍
  • 国際貢献できる人材として海外で活躍

取得がめざせる免許・資格

  • 救急救命士(受験資格)
  • 第一種衛生管理者
  • 防災士(受験資格)
救急医療学科_01
救急医療学科_02
救急医療学科_03

学科のポイント

充実した講義や演習、実習を通して理論と感性に秀でた医療人を育成。
国家試験合格に向けて、基礎医学・臨床医学全般の講義及び救急・災害医療の講義や演習だけでなく、関東での複数消防本部への救急車同乗実習や有名臨床指定病院実習などの充実した現場経験と学術的な卒業研究指導を通して、様々な分野で活躍する理論と感性に秀でた医療人を育てます。
緊急医療学科の3本柱


学科の学び

授業Pick up

解剖学Ⅱ、Ⅲ(人体解剖見学実習を含む)

解剖学Ⅱ、Ⅲ解剖見学実習災害医学救急医療の現場に不可欠な人体構造を肉眼解剖で学ぶ
解剖学は、臨床現場で医療人に求められる専門知識·技術の体得の基礎となります。当学科では人体の構造を3次元的にしっかりと理解するために、肉眼解剖学実習を複数回実施する、他校では類を見ないカリキュラムになっています。実際の臓器を手にし、ご献体に対する感謝の気持ちは、崇高な精神が宿り自己成長につながります。解剖学Ⅲでは、肉眼解剖の最高権威の先生から講義も受けられます。

野外活動実習Ⅰ~Ⅳ

災害医学海、雪山、河川、山岳で実践する人命救助活動で災害医療に強くなる
Ⅰ年次は海で仲間との絆を深め、2年次の雪山では、特殊環境での救急活動を経験します。3年次の河川と4年次の山岳は、地域の消防機関との連携により、現役消防官から人命救助技術を習得します。野外活動実習では大自然の雄大さと恐ろしさも学び、学生はどのような環境にも対応できる、災害医療に強い救急救命士に成長します。

外科学総論

外科学総論世界的に高名な「救急救命士の父」から直接指導を受けることができる
小川理郎学科長は、長年にわたり第一線で活躍してきた現役の救急外科医であり、これまで1万人以上の救急救命士を育ててきました。世界一の救命率を誇る米国シアトル市の救急関係者もDr.Ogawaを日本の救急救命士の父として認めています。小川教授の講義は、医療倫理や医療人として必要な素養から、国家試験出題のポイントまで、わかりやすく教えてくれると評判です。

病院実習Ⅰ·Ⅱ

救急救命士養成課程の大学で初めて、病院実習の教育効果を高めるだけでなく、学生の精神面も配慮した独自の病院実習体制を構築しています。
2年次に初期・二次救急医療機関での実習の実施、3年次に三次救急医療機関(救命救急センター)で実習を実施しています。
救急救命士法の改正にも対応し、医療機関就職希望者に必要な講義や実習も行っています。
病院実習
病院実習Ⅰ·Ⅱ_01救命救急センターでの実習
救急_実習前練習病院実習前の練習風景

救急車同乗実習Ⅰ·Ⅱ

東京都内、神奈川県内だけではなく、学生の故郷を含む全国各地の消防機関へ出向き、救急出動を現場目線で学習します。また、学内では自走可能な救急車を用いた臨地実習の実施や、1年次からは海上保安庁や自衛隊施設での実習も行い、救急救命士の活動をより近くで学習します。
救急車同乗実習Ⅰ·Ⅱ_01
救急_実習受け入れ先

【海上保安庁・自衛隊との包括連携協定の締結】

2020年に海上保安庁第三菅区海上保安本部、2021年に自衛隊神奈川地方協力本部と包括連携協定を締結しました。今後、学生が消防機関での救急活動だけではなく、国難災害や海難救助における救急活動についても、見識を深めることができる貴重な機会となりました。
救急車同乗実習Ⅰ·Ⅱ_03様々な地域での救急車同乗実習
救急車同乗実習Ⅰ·Ⅱ_04海上保安庁との包括連携協定の締結
※提携医療機関数、実習受入先は2022年度実績となります。

救急医療学科 1年の時間割例

  MON TUE WED THU FRI
第1時限 基礎細胞生物学 心理学 医学概論
第2時限 救急医学概論 スポーツ人類学 アスレティックトレーニング 生理学
第3時限 生化学 解剖学 I 公衆衛生学 法学入門
第4時限 日体大の歴史
(日体伝統実習を含む)
医療英語 I 医療英語 I
集中講義/実習 救助救命医療学演習 【1年】╱野外活動実習I(海) 【1年】
救急医療学科カリキュラム
先輩に聞く!
救急医療学科のここが好き
瀧澤 玲奈
所属:救急医療サークル
東京都 東海大学菅生高等学校卒
救急_瀧澤

救急医療学科を選んだ理由は?

中学生の頃、祖母が倒れ救急車を要請した時に3名の男性救急隊が来て、「1人でも女性の方がいたら安心する」と感じ、救急救命士を目指すようになりました。日本体育大学救急医療学科は、救急救命士×女性活躍社会をどこよりも推進している大学だったので志望しました。オープンキャンパスに参加し、実務経験豊富な先生方やさわやかでしっかりした先輩方と話し、「ここで学びたい!」と確信しました。

救急医療学科を選んでよかった点は?

先生方の人脈が広く、国際的な活動、災害ボランティアやスポーツの救護活動、地域での活動、研究会での発表など、簡単に経験できないことに挑戦できます。また、先生との距離も近く、悩みや不安も気軽に相談でき、親身になって対応してくれます。同級生はもちろん、先輩・後輩の仲も良く、卒業しても日体ファミリーとして活躍していきたいと思わせてくれます。私にとって、救急医療学科は故郷のようです。

日本体育大学に進学して成長した点は?

先日、公共交通機関で倒れた人に遭遇し、声を掛けて応急手当をすることが出来ました。咄嗟の行動が多くの方から感謝され「救急医療学科でファースト・エイドを学んできたからこそできた」「自分に勇気があったから出来た」と感じました。自分一人なら難しい目標も、仲間や先生が団結してくれます。昨年は、災害ボランティアにも挑戦しました。救急医療学科に入り、「やってみたい!経験したい!」と思うようになり原動力がついたと感じています。

将来の目標は?

約3割という少ない女性救急救命士として女性ならではの長所を活かし、助けを求める方々の元にいち早く向かい、適切な処置と安心感、信望のある救急救命士になりたいです。また、ひとりでも多くの方に「救急救命士」という存在を知って頂くこと、助けを求めている方に寄り添い、初心と向上心を忘れず今後も先生方や学科の仲間たちを大切にしていきながら救急救命士の学びを深めていきたいです。