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児童スポーツ教育学科

スポーツを通して子どもの心と体をはぐくみ、
健やかな成長に貢献する。
児童スポーツ教育学科では、「児童スポーツ教育」と「幼児教育保育」の2コースを開設しています。乳幼児・児童生徒の運動について、体力・運動能力の向上だけでなく、意欲的な心やコミュニケーション能力の育成、運動制御機能の発達も重視した、日体大独自のプログラムを設けています。次代を担う子どもたちの「健康で豊かな社会」を創造できる指導者を目指します。

修業年限 4年
学位 学士(児童スポーツ教育学)
修了・卒業要件 138単位以上
入学定員 児童スポーツ教育コース 120名
幼児教育保育コース 50名
在籍者数 児童スポーツ教育コース 574名
幼児教育保育コース 196名
男女比 児童スポーツ教育コース
男子47%女子53%
幼児教育保育コース
男子11%女子89%
(2023年5月現在)

想定される進路

児童スポーツ教育コース
  • 小学校教諭
  • 中学校教諭(保健体育)
  • ジュニアスポーツ指導員
  • パラスポーツ指導員
幼児教育保育コース
  • 幼稚園教諭
  • 保育士
  • 福祉施設
  • 認定ベビーシッター
  • パラスポーツ指導員

取得がめざせる免許・資格

児童スポーツ教育コース
  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(保健体育)
  • ジュニアスポーツ指導員
  • 初級パラスポーツ指導員
幼児教育保育コース
  • 幼稚園教諭一種免許状
  • 保育士
  • 初級パラスポーツ指導員
  • 認定ベビーシッター
免許・資格詳しく見る
2023年度以降の入学生への注意
「児童スポーツ教育コース」は、学部設置の趣旨に従い、小学校教諭一種免許状が主たる免許となります。
そのため、中学校教諭一種免許(保健体育)の取得を希望する場合は、小学校教諭一種免許状の教職課程の履修が必須となります。
教育実習も「小学校」で実施します。
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学科のポイント

専門知識・技能の獲得
児童スポーツ教育学科 学科のポイント1「児童スポーツ教育論」を入門として、児童の身体の仕組み、心身の発育発達、健康教育、スポーツ生理およびスポーツ哲学、さらに食育などの児童スポーツ教育学を、それぞれの基幹科目で幅広く学修します。
表現力・行動力の向上
児童スポーツ教育学科 学科のポイント2体育スポーツの指導と支援に強い保育者・教育者に必要な運動実技のスキル向上を目指し、各種スポーツ実技科目を学びます。具体的には、「アダプテッドスポーツ実技」「器械運動」「新体操」「ソフトボール」「トランポリン」「バスケットボール」「バドミントン」「陸上競技」「レクリエーション」ほかの中から選択可能です。
教育実践力の育成
児童スポーツ教育学科 学科のポイント3教職科目においてディベートや模擬授業などの機会をふんだんに設けることによって、大学での教養教育・専門教育と、3年次および4年次に行う教育・保育実習とを行き来させて、教育者・保育者・児童スポーツ指導者としての実践的力量を培います。

授業Pick up

教育の方法及び技術
(情報通信技術の活用を含む)
担当教員 齊藤 多江子

授業のポイント
  • さまざまな教育、指導の方法を学修
  • 日本の保育の課題を考察
  • 幼児教育への興味を高める

子どもの実態に即した保育方法を考え、保育の意味を理解する
グループワークやディスカッションを通して、子どもの実態に即した保育の方法について理解を深めます。具体的には、実践事例や映像等を通して、一人ひとりの子どもへの理解の仕方や、遊びの援助方法について、教員や仲間と一緒に多様な視点から考えます。また、子どもが、保育者や友達と共に育っていく姿を記録する技術やその意味について学びます。そして、子どもの興味に応じた教材を試行錯誤しながら創り、子どもたちの遊びや生活が豊かになる方法について身につけます。
児スポ_教育の方法及び技術
運動方法・陸上競技
担当教員 鈴木 康介

授業のポイント
  • 技術指導の工夫を理解する
  • 陸上競技の技術や楽しさを学ぶ
  • 子どもを楽しませる工夫を考える

基礎的な技術を身につけ、子どもの能力に応じた課題設定を考える。
陸上競技(運動)に含まれる走・跳・投運動の基礎的・基本的な技術を身に付けながら、様々に能力差のある児童生徒に対してどのようにしたら合理的な技術を教えることができるか、またどうしたら児童生徒全員が楽しめるような授業になるのかといった指導上の工夫について実践的に学んでいきます。
児スポ_陸上
児童スポーツ教育コース
Course of Childhood Sport Education
子どもたちの心身を育てる教育力に優れた指導者を目指す
児童スポーツ教育コース
児童の時期に体の基礎をつくり、様々な運動・スポーツを楽しみながら人とのつながりを実感する体験は、その後の人間形成に大きく影響します。児童スポーツ教育コースでは、子どもたちに体を動かす楽しさやスポーツの魅力を伝えられる、指導者に必須の専門知識と実践的な教育方法を学びます。
  1. 小・中の接続を見据え、一人ひとりの心身の発達に寄り添うことのできる教育者の育成
  2. 体育・スポーツの魅力を発信し、体育専科指導にも対応できる強みを持った人材の育成
  3. 子どもの生涯にわたるスポーツライフを豊かにする実践力のある指導者の育成

授業Pick up

体育科教育法

児童スポーツ指導論体育の授業づくりの基礎を身に付ける
新学習指導要領に示されている内容を踏まえて、体育の目標、領域および領域の内容、内容の取扱いを理解します。あわせて、新学習指導要領の趣旨を踏まえた指導法計画の作成および指導方法・評価方法等を修得。児童・生徒に対して良い体育の授業を展開していくために必要な基礎的資質を養います。

トレーニング学

児童スポーツトレーニング学子どもの健やかな成長を促すトレーニングの知識を習得
年齢や発育状態に合わせた運動負荷を与えることは、子どもの健やかな心身の成長に不可欠です。本講義では、幼児期から児童期を対象とした適切なトレーニング方法を学び、発育発達に応じたトレーニングプログラムを作成できる知識と能力を修得します。

生涯スポーツ論

生涯スポーツ論生涯にわたりスポーツを主体的に楽しむための方策を検討
社会の変化を捉えながら、生涯スポーツの意義、現状、課題について取り上げます。生涯にわたり、スポーツを主体的に楽しめる環境を実現するには、どのような取り組みが必要かを検討します。また、生涯スポーツのイベントを具体的に企画し、生涯スポーツへの理解を深めます。

児童スポーツ教育学科 児童スポーツ教育コース1年の時間割例(前学期)

  MON TUE WED THU FRI
第1時限  基礎英語Ⅰ 児童の身体の仕組み     教育原理
第2時限 情報処理
(情報機器の操作を含む)
  日体大の歴史
(日体伝統実習を含む)
スポーツ哲学 初等理科
第3時限
教師論 運動方法・水泳 基礎ゼミナールA 野外活動論
第4時限   初等算数 初等社会   運動方法・陸上競技

児童スポーツ教育コースカリキュラム
幼児教育保育コース
Course of Early Childhood Education
乳幼児期の子どもたちの心身を育てる専門性を身に付けた保育者を目指す
幼児教育保育コース
幼児教育保育コースでは、実習を多く取り入れたカリキュラムを通して、子どもを理解し、子どもの遊びや生活への適切な指導、援助をするために必要な広い視野と実践力を身に付けます。とりわけ、体つくり、運動遊び、健康な生活の指導、援助に強い幼稚園教諭や保育士を目指します。
  1. 子どもファーストの視点で見て、考えられる保育者・教育者の育成
  2. 子どもの未来に貢献できる人材の育成
  3. 子育て支援の一翼を担える保育者の育成

授業Pick up

子どもの保健

幼保_子どもの保健子どもの保健について学び、心身ともに健康に育つようにサポート
本講義では、①子どもの心身の健康増進を図る保健活動の意義、②子どもの身体的な発育発達と保健、③子どもの心身の健康状態とその把握の方法、④子どもの疾病とその予防および他職種間の連携・協働下での適切な対応について学修。子どもの心身の成長を援助するための基礎知識を身に付けます。

幼児と健康

幼保_幼児と健康子どもの健康な心と体を育むための環境と保育者の援助を学ぶ
本講義では、子どもの健康な心と体を育むための生活や遊びの環境と、子ども自ら健康で安全な生活をつくり出すための保育者の援助等について、心身の健康に関する領域「健康」の視点から捉えて考えます。子どもの心身の発達特徴や健康課題等を理解しながら、子どもの健やかな育ちについて学び合います。

社会福祉学

幼保_社会福祉学社会福祉の歴史から現代の課題まで網羅。
解決のための知識、技術を学ぶ

日本の社会福祉の歴史や現代社会におけるさまざまな問題について、具体的な例を題材に学修。また、子どもや家庭の視点から、社会福祉の法制度、実施体系、相談援助に関する理解を深めます。社会福祉における相談援助の理論や方法も学び、問題解決へと導く知識、技術を修得します。

児童スポーツ教育学科 幼児教育保育コース 1年の時間割例(後学期)

  MON TUE WED THU FRI
第1時限     基礎ゼミナール I   発達と教育の心理学
第2時限 児童健康教育論 子どもの保健 スポーツ生理学 保育原理  
第3時限 基礎英語Ⅱ 情報処理     保育内容総論
第4時限   運動方法・水泳 社会福祉学 ことばと文化 野外活動論

幼児教育保育コースカリキュラム
先輩に聞く!
児童スポーツ教育学科の
ここが好き
阿部 里穂
児童スポーツ教育コース
所属:ダンス部
新潟県 新潟中央高等学校卒
児スポ_阿部

児童スポーツ教育学科を選んだ理由は?

自分の関心のあるスポーツと子どもについて学んだことを生かして将来に繋げたいと考えていて、体を動かすことの楽しさやスポーツの魅力を伝えられるよう知識や指導方法などを学びたいと思い、児童スポーツ教育コースを志望しました。小学校教諭、ジュニアスポーツ指導員の免許取得を目指し、将来の選択肢を広く持って考えていきたいです。

児童スポーツ教育学科を選んでよかった点は?

体育や音楽、家庭科など実技の授業を通して技術や指導方法を学び、身につけられることや、教育実習やスポーツ現場実習、スキー実習などを通して実際の現場で経験することで多くを感じて学ぶことができたり、生涯スポーツや地域スポーツなど広い視野でスポーツについて学ぶことができた点です。また、男女混合授業で行う模擬授業や実技授業では、できないことも助け合って楽しく乗り越えられる点は良かったと感じています。
先輩に聞く!
児童スポーツ教育学科の
ここが好き
壺井 凜
児童スポーツ教育コース
東京都 駒場学園高等学校卒
児スポ_壺井

日本体育大学に進学して成長した点は?

色々なスポーツに対する見方や考え方が変わった点です。今まで触れたことのなかった運動や競技を経験できるので、一つの競技をずっとやってきた自分の考えが固まってしまっていたことに気づきました。また、オリンピックのメダリストでもある先生の授業を受けて、レベルの高い人達は自分の見えていないところまで見ていることに驚くとともに、スポーツに対する見方を変えることの大切さを知ることができました。

将来の目標は?

教科教育法の授業やゼミ活動を通じて、物事の根拠や原因を探ること、突き詰めて研究することに面白さを感じたので、大学院への進学を考えています。大学院では子どもや運動、学習などについて深く学び、小学校の先生あるいは研究者として、小学校の教育活動に貢献できるようになりたいと思っています。
科教育法